二年越しの念願叶って催された地元の祭りは盛況
大舞台で若人らが歌に踊りに演舞を披露し、沿道や会場を盛り上げていた
パレードのトリを務める創作舞踊に小話ありーー
恵比寿神を(巫か、陰陽師?か)取り巻く使いの者共
煌びやかな衣装を纏い、夜な夜な呑めや踊れやの大騒ぎ
いい加減、酔いが回って倒れ込むように皆、動かなくなる。そこに
一番鷄の大きな鳴き声が。にも関わらず、寝入ったままの群衆
「起きてください、恵比寿様ぁ~!」と羽を纏った鶏役の数人が
けたたましく舞い、目を覚ました使者たちもいそいそ
恵比寿神を起こしに、舞い踊って奔走、大欠伸で目覚めた恵比寿神が
遅ればせながら、群衆の前に急ぎ飛び跳ねるように躍り出ると
使いの者共、事なきを得、安堵したように
「めでたし、めでたし~」とばかりーー舞納め(終)。
何とも“をかし”な、人情味溢れる恵比寿神のドタバタ舞。
特には。。恵比寿神を演じた若者は
それなりの縁あってのことだろう。。そう思い、様子を窺っていた。
ほどよく。。目の前にピタリ、的を得たように恵比寿様は止まった。
納めのポーズのまま静止し、肩で荒く息つく姿(横顔)へ
“しっかり(務めなさい)”と・・エールを送る。
直る演者総勢、残るありったけの力を振り絞るよう
沿道にて見守る観客に対して
「ありがとうございました!!」一斉に声を張り上げ、深々お辞儀。
続いて、恵比寿役のその若者はこちらへ向き直って
もう一度「ありがとうございました」と頭を下げると
颯爽と仲間の演者たちのもとへ身を翻し、駆けていった。
打ち出の大槌?やら、大徳利やら、、
様々な小道具を持たされ、囃し立てられるほど
恵比寿神の様相は庶民の間で定着し、愛されている様子。
いかなる余興であれ。。それらは礼節をもってこその安泰。
本家本元の「恵比寿様」も安堵して見ておられよう。。
神々への礼節は、すべての創造主たる
天への礼節に通じるものゆえに。
着実に礼節は重んじられ。。その心は次代へ、
次代を担う人々へ浸透し、脈々と受け継がれてゆく。。
神界の礼節が調い、人類界の礼節へ拡がってゆくさまを
微笑ましく、天上より見守っておられる様子が浮び
思わず笑みが零れた
ごめんなさい
ありがとうございます
愛しています