大往生

2019年12月8日日曜日

父、他界。享年九十歳

「(私は)人に恵まれた」と度々
思い出話を楽しそうに語り

人生の転機で人に救われ、助けられ
世話を焼かれてきたのも人徳のうち

晩年ますます、悠々自適に
食べる事と寝る事とシンプル

事を荒立てること望まず
物静かに過ごし

「寝てる間に逝ければ本望」の望み通り
寝たまま、息を引き取った

満面の笑い顔での大往生は
天晴れ!としかいいようにない

「ご苦労さんでした」
ーー柔和な顔が浮かぶ

みまかり翌日の晩ーーー
前ぶれなく玄関の呼び鈴が2コール
弾むように軽快な音色を響かせた

ーー父だった。

「お先に。じゃ」

にんまり満足気な彼の
悪戯心を洒落たご挨拶

“自由を得たり”と
微笑んでいた



ごめんなさい
ありがとうございます
愛しています

人類総幸福化を願って・・

 。・。;+;☆;+;。。・゚