あなたも きっと
観ていた月を
愛でて一興、観ましょう と表へ
見上げた月の
朧気に 妖しきその様相は
夢ーーか 幻か
暁色した宵闇へ 溶けてゆかんばかり
屡々と瞬く眼(マナコ)が
潤むように
ぼんやりと映ろう 陽炎のごとき
浮き足立ちて
沸き立つ胸の内なれば
より ひとまわり
いや、ふたまわりほども大きく見え
両の眼が いかに
まやかしを映そうと
同じものを仰ぎ見、愛でる心は 皆同じ
妖気へ惹かれ
食い入るよう観る
皆既の月
敬愛と感謝をこめて
ごめんなさい
ありがとうございます
愛しています